【占い師・恋愛ライター】沙木貴咲先生にインタビューを行いました。

どんなことがきっかけで占い師になりましたか？

私はしばらく占いとは縁がない人生を歩んできました。仕事として深く関わるまでは触れる機会に乏しく、20代に長く持病を抱えていたこともあって、占いにはむしろ懐疑的な方だったかもしれません。不調だと運勢が良いも悪いもないので。

でも、仕事をきっかけに占星術やタロットを勉強するうち、純粋に占いの面白さと奥深さに引き込まれていきました。

また、さまざまな占い師の先生のお話を聞くたび、占いならではの救済方法というか、こんな風に人を応援することができるんだと感動したんですね。占いを知ることで苦悩や幸せの概念が大きく変わったんです。

視点を変えれば人生が変わる。誰もが幸せになれる。
私も実感した気づきを悩んでいる方にも感じていただきたい、それが占い師になったきっかけです。

アドバイスをする際、心掛けていることは何でしょうか？

ご相談者さんが何を求めているのか、お気持ちに沿った言葉を提案させていただきます。ただ、ご希望のまま進んでも幸せになれない場合は、ご相談者さんに納得していただけるように「やめた方がいい」とアドバイスいたします。

単純に鑑定結果がそうだからではなく、ご相談者さんのお悩みが根本解決するのか・しないのかを丁寧に説明することが大事だと思っています。
また何をアドバイスするとしても、「言われた側の気持ち」を考えてお伝えするようにしています。

目先のラッキーより先まで見越して幸せになれるかどうか。ほんの一時でもご相談者さんの人生に関わらせていただくので、言葉は慎重に選んでいます。

先生はメールでの相談を受けていらっしゃいますが、メール鑑定の良さは何でしょうか？

鑑定結果を何度も読み返せることが、ご相談者さんにとってはメリットになります。

「気持ちが弱りそうになったらメールを読み返している」と感想をいただくので、時間が経っても私の鑑定が心の支えになればうれしく思います。

占い師としての喜びを教えてください。

何年もリピートしてくださる常連さんはご相談内容が変わることが多く、人生が留まらずに先へ進んでいると感じてうれしくなります。

たとえば最初は不倫相談だったのが、お別れして仕事運を聞かれるようになるとか、当初はお子さんの不登校の相談だったのが、お子さんが成長して子離れのつらさをお話いただくとか。

自分がご相談者さんの人生をわずかでもフォローさせていただいていると思うと、占いの仕事をしていて良かったなと感じます。

先生にとって占いとは何でしょうか？

指針であることは間違いなく、上手に参考にできれば人生が生きやすくなるものです。そして、占いはうまくいかないことや諦めなければいけないものの「言い訳」にもできると考えています。

思いどおりにならないと心が苦しくなりますが、占いのせいにすることで気持ちがスッキリするなら、ちょうど良い憂さ晴らしになります。

占いは日常生活や人生の真ん中に据えるものではなく、あくまでサポート。自分軸を支えるために活用するのが良いと思います。

占いの魅力を教えてください。

占星術があぶり出す未来と、著名なビジネスパーソンが先読みする未来が合致することは珍しくありません。

たとえば風の時代についての考察。占いを信じないと公言する方が風の時代を語るかのようなことを話していると興味深く感じます。

私は占いも現実世界も中庸に見ますが、だからこそ占いが物語る不思議な説得力は魅力に感じます。

座右の銘は何でしょうか？

【大成功を狙うより絶対に失敗することを回避する】

大失敗を避けていけば意外に勝ち抜けるもので、結果的にかなり良い状態が整うことも多いです。

恋愛も仕事も成功ノウハウを語る人はたくさんいますが、再現するのが難しく実用的ではないノウハウが少なくありません。それよりも、確実に失敗するルートを見つけて潰すことが重要だと思っています。

派手な打ち上げ花火はないにせよ、人生の起伏が穏やかになり、迷っても判断しやすくなります。

お休みの日やプライベートな時間はどのように過ごされていますか？

プライベートでは二児の母でシングルマザーなので普通のお母さんです。子どもと私は性格が違うため、占いを含め学びが多いと感じています。

また、視野はつねに広く全方位に向けていたいと思い、占い外の知識・情報の収集は積極的にしています。占いにまったく関係ないジャンルのニュースが、ご相談の解決に役立つことも少なくありません。

占い師とは「話を聞く人」「伝える人」です。モヤモヤを抱えているなら、まずはお話してみてください。

モヤモヤした状態のまま投げてもらって構いません。それを整理して一緒に考え、最善の選択肢をお伝えするのが私の役割です。

答えは単なるイエス・ノーではなく、幸せになるための一択で、ずっと先まで続く安心であってほしいと願います。私のお手伝いがご相談者さんの次の一歩につながればうれしいです。