埋没毛(埋もれ毛)とは?原因や正しい予防方法・治し方を解説【医師監修】

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埋没毛で、悩んでいる方にこそ知ってほしい情報をまとめました。

埋没毛は自己処理をすると、色素沈着などが残る場合があります。

後悔しないためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。

埋没毛(まいぼつもう)とは、ムダ毛の処理などが原因で、皮膚の中に埋もれてしまった毛のことです。

埋もれ毛とも呼ばれます。

「くるくるになった毛を抜くのが楽しい」、「黒いぶつぶつが気になる」などの理由で、無理やり取り出したい気持ちもあると思いますが、それはとても危険な行為です。

場合によっては、色素沈着など別の肌トラブルの原因になることも。

本記事では、医師監修のもと、埋没毛の正しい治し方を解説します。

この記事の監修医師

※掲載しているクリニックはミツケル編集部独自調査の元でランキング付けしています。掲載しているクリニックについては、医師監修の対象外となります。

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この記事の執筆者「ミツケル編集部」
ミツケル編集部
弊社独自のアンケート調査及びクリニック・サロンへカウンセリング・施術体験に行き、脱毛したい読者の後悔のない店舗選びをサポートするため日々コンテンツを制作中。信頼性・権威性の高い専門家(医師)へ監修・取材を取り組みながら、読者が安心できる・信頼できると感じられるコンテンツを追求していきます。(運営会社:株式会社SEEC

ミツケル編集部

埋没毛(埋もれ毛)とは?

埋没毛についての画像

埋没毛(埋もれ毛)とは、皮膚の下に埋もれた毛のことです。

ムダ毛の自己処理や切りキズなどの原因により、肌の外に出られず成長した毛が埋没毛です。

黒いブツブツに見えたり、毛がくるくると巻いていたりと見た目も良くありません。

埋没毛ができやすい部位はある?

埋没毛は、毛質が硬く太い部位で多く見られます。

具体的には、ワキやデリケートゾーン(VIO、陰部)です。

埋没毛になると目立ちやすい、気になる箇所にできやすい傾向があります。

清水教授から一言コメント 清水教授から一言コメント

埋没毛は放置しておくと治る可能性がありますが、ニキビや毛包炎(毛嚢炎もうのうえん)といった肌トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。

毛嚢炎(毛包炎)について

論文によると、毛嚢炎(毛包炎)は埋没毛に対する慢性的な炎症反応を特徴とする皮膚障害とのことです。

Pseudofolliculitis cutis (PFC) is a troublesome and potentially disfiguring cutaneous disorder characterized by a chronic inflammatory response to ingrown hair.

引用元:pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

※毛嚢炎(毛包炎)に関する論文の一部を抜粋しています。

埋没毛(埋もれ毛)の正しい治し方、取り方

一般的な埋没毛の治し方は、次の4点です。

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ピンセットや針などを使い、無理やり毛を取り出すことはおすすめできません。

埋没毛は解決できるかもしれませんが、肌への負荷が強いため、シミや黒ずみといった肌トラブルの原因になるので、絶対に止めましょう。

治し方1.ターンオーバーに任せて放置する

埋没毛は、放置しておくと、自然になることがほとんどです。

肌のターンオーバーとともに、古い皮膚が押し出されるので、埋没毛は解消されます。

また、埋没毛が皮膚内に残ったとしても、自然に分解されるので、毛は残りません。

なお、一般的なターンオーバーの周期は、28日前後です。

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ターンオーバーが終わるまで、埋没毛を放置しておくことが、最も肌に優しい治し方ですよ。

治し方2.ピーリングでターンオーバーを早める

早めに、埋没毛を解消したい場合は、ピーリングがおすすめです。

ピーリングは、肌の不要な角質を剥ぐことができるスキンケア方法の一つ。

ピーリングを行うことで、ターンオーバーが促され、早めの埋没毛解消に期待できます。

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ただ、ピーリングを頻繁に行ってしまうと、逆に肌が荒れることもあるので、週に1~2回程度に留めましょう。

治し方3.炎症がひどい場合は皮膚科で受診

数か月経っても治らない、炎症がひどいという場合は、皮膚科の受診しましょう。

細菌の感染症「毛嚢炎(もうのうえん)」の可能性もあります。

炎症によっては、跡が残り、色素沈着になってしまう場合も。

症状がひどい場合は、早めに受診し、適切な治療を受けましょう。

治し方4.医療脱毛で、発毛組織を破壊する

埋没毛は、医療脱毛で取り除くことが可能です。

医療脱毛で使用する医療レーザーは、黒いメラニン色素に反応し毛根を破壊します。

皮膚の内部であっても、レーザーは届くので、皮膚に負担をかけることなく、埋没毛を取り除けます。

清水教授から一言コメント 清水教授から一言コメント

光脱毛は医療脱毛に比べて照射出力が弱いので、埋もれている毛まで光が届かない可能性があります。

埋没毛を治したいなら、光脱毛ではなく医療脱毛がおすすめ。

医療脱毛なら埋没毛を治すだけでなく、予防をすることも可能です。

埋没毛におすすめの医療脱毛クリニックはこちら

埋没毛(埋もれ毛)ができる主な4つの原因

埋没毛ができる原因4つについて

埋没毛になりやすい主な原因を4つご紹介します。

埋没毛を予防するためにも、まずは原因を知っておきましょう。

原因1.皮膚の乾燥による肌のバリア機能の低下

埋没毛の原因1皮膚の乾燥によるバリア機能の低下

埋没毛ができる原因の一つは、皮膚の乾燥によるものです。

皮膚が乾燥するとバリア機能が低下し、肌表面の角質が分厚くなり毛穴を塞いでしまい埋没毛ができる原因に。

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乾燥は埋没毛だけでなく、様々な肌トラブルを引き起こす原因になります。

普段から化粧水やボディクリームなどでしっかり保湿しましょう。

原因2.カミソリでの自己処理

埋没毛の原因2カミソリでの自己処理

カミソリでムダ毛処理を行うと、皮膚表面の角質まで削ってしまい埋没毛の原因に。

角質を削ってしまうと、皮膚が乾燥し分厚くなります。

そして毛穴を塞いでしまい、毛が皮膚の表面に出ることができず埋没毛になってしまうのです。

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自己処理の中でもカミソリは一番手軽な方法です。

しかし角質や肌を傷つけ、肌トラブルが起こる原因になってしまいます。

ムダ毛処理をするなら電気シェーバーでの自己処理をおすすめします。

原因3.毛抜きでの自己処理

埋没毛の原因毛抜きでの自己処理

埋没毛の原因として一番言われているのが「毛抜きでの自己処理」。

毛抜きは無理やり毛を引っこ抜くので、毛穴へのダメージが大きく肌トラブルが起こる可能性が高いです。

カミソリ同様、ダメージを受けた皮膚は乾燥し分厚くなり毛穴を塞いでしまいます。

そうなるとムダ毛が皮膚の表面に出ることができず埋没毛の原因に。

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毛抜きは肌ダメージが大きい自己処理方法です。

ワックス脱毛も毛抜きと似たような原理なので、肌トラブルによる埋没毛を予防したい人は毛抜きやワックス脱毛での自己処理はやめましょう。

原因4.肌にできた切りキズ

埋没毛の原因肌にできた切り傷

肌に切りキズなどのダメージが起こると、埋没毛ができやすくなります。

切りキズが修復する(治る)時、肌の細胞が毛穴を塞いでしまうことがあるからです。

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自己処理や保湿は自分で心がけることができますが、切りキズを予防するのは難しいですよね…。

もし埋没毛ができてしまった時の対処法をこれからご説明します。

治し方や取り出し方が知りたい人はぜひチェックしてくださいね。

埋没毛(埋もれ毛)を防ぐ3つの予防方法

埋没毛ができる主な原因は、ムダ毛の自己処理と、肌の乾燥です。

埋没毛を防ぐための予防方法

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上記を知っておくだけで、埋没毛になるリスクを軽減できますよ。

予防方法1.電気シェーバーでムダ毛処理

自分でムダ毛を処理する場合は、電気シェーバーがおすすめです。

ピンセット、カミソリでのムダ毛処理は、皮膚や毛穴への負担が大きく、埋没毛の原因になります。

電気シェーバーであれば、皮膚や毛穴への負担が少ないので、埋没毛になるリスクを抑えられます。

予防方法2.ピーリングorスクラブで角質ケア

埋没毛は、古い角質が毛穴を防いでしまい、毛が埋もれてしまいます。

そのため、角質をケアすることが、埋没毛も予防に繋がります。

薬剤で角質を落とす「ピーリング」、摩擦で角質を落とす「スクラブ」は、埋没毛予防に最適です。

角質ケアをすることで、毛が埋もれる症状を防げます。

予防方法3.埋没毛ができるまえに医療脱毛

埋没毛の予防方法その3

埋没毛ができる原因は、誤ったムダ毛の自己処理方法です。

医療脱毛で永久脱毛を行えば、自己処理を行う必要もなくなるので、埋没毛になるリスクを抑えられます。

光脱毛で埋没毛は予防できる?

光脱毛には除毛・抑毛効果があるので、自己処理の回数を減らし埋没毛を予防することが可能。

しかし光脱毛は照射出力が弱いので、医療脱毛に比べて効果を実感するのに回数や期間がかかります。

また、光脱毛には永久脱毛効果はないので、どんなに照射を行ってもムダ毛がなくなることはありません。

清水教授から一言コメント 清水教授から一言コメント

埋没毛の根本的な予防には医療脱毛がおすすめです。

医療脱毛の永久脱毛効果でムダ毛がなくなれば、埋没毛の原因となる自己処理が必要なくなり、埋没毛ができにくくなる可能性があります。

埋没毛(埋もれ毛)に関するよくある質問Q&A

埋没毛のQ&Aについて

埋没毛とはどんな症状ですか?

埋没毛とは、皮膚の下に埋もれ表面に出ることができない毛のことです。(詳しくはこちらをご確認ください。)

埋没毛はどんな原因でなりますか?

「カミソリや毛抜きでの自己処理」「切りキズ」など、肌(毛穴)を傷つける行為が主な原因です。(詳しくはこちらをご確認ください。)

埋没毛を放っておくとリスクはありますか?

炎症・ニキビ・毛嚢炎などの、肌トラブルが起こる可能性があります。

埋没毛はピンセットで取り出してもいいですか?

皮膚を傷つけてしまうのでやめましょう。

埋没毛(埋もれ毛)の処理はどうしたらいいですか?

様々な方法がありますが、医療レーザー脱毛での対処をおすすめします。(詳しくはこちらをご確認ください。)

埋没毛(埋もれ毛)に脱毛効果はありますか?

あります。
ただし皮膚の下に埋もれている毛はレーザーが届きにくいため、通常の毛より回数が必要になります。

埋没毛の予防には医療脱毛と光脱毛はどっちがいい?

永久脱毛ができる医療脱毛での予防をおすすめします。(詳しくはこちらをご確認ください。)

埋没毛と角栓は同じですか?

違います。
角栓は、毛穴の中に古い角質と皮脂が混ざったもの。
毛穴を塞いでしまい、炎症やニキビの原因になります。

埋没毛と粉瘤は同じですか?

違います。
粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に溜まった老廃物のかたまりです。
埋没毛とは違い、自然に治ることはありません。

【まとめ】埋没毛(埋もれ毛)は無理やり取り出すと悪化する恐れあり!

埋没毛の治し方
  • ターンオーバーに任せて放置する
  • ピーリングでターンオーバーを早める
  • 炎症がひどい場合は皮膚科で受診
  • 医療脱毛で、発毛組織を破壊する
埋没毛の予防法
  • 電気シェーバーでムダ毛処理
  • ピーリングorスクラブで角質ケア
  • 埋没毛ができる前に医療脱毛
編集部員:りか 編集部員:りか

埋没毛は取り方を間違ってしまうと、炎症や毛嚢炎、色素沈着といった症状を引き起こしてしまう可能性があります。

埋没毛の安全な治し方は、ターンオーバーに任せて、放置することが最適です。

ただ、早く治したい方は、思い切って医療脱毛もおすすめですよ。

予防方法も参考に、自分に合った方法を選んでみてください。

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